ポーランド日記

ワルシャワに来ました。

アイルランド後記

まだ続くのかよと思う方もいるだろう。

まだ、続くのだ。

8年ぶりに行ってみて感慨もひとしお、というよりも、やはり「旅行」という非日常は思うところが多い。私は無駄に順応性が高く、ワルシャワでの生活も若干2か月で日常になってしまって何を書いたものかわからない。こっちでは一応働いているので遊び回っているわけにもいかない。いや、まぁ遊んでいるけど。

 

さて、私はショッピングモールが好きだ。ダブリン中心部のショッピングモールはすべて行きつくしたし、売り場や店舗の情報も当時すべて頭の中に入っていた。薄気味悪いくらい暇だったのだろう。その時間に勉強すればいいものを、私はありあまる余暇を街歩きに費やしていたのだ。そして必然的にショッピングモールに詳しくなった。もちろん、お金はないけどウィンドウショッピングは大好きだ。スーパーなんかは日本では考えられない色彩の食べ物や特大サイズの品々を見るのは楽しいが、それ以前に、街を 徘徊 散歩しまくっていた私には、どうしてもショッピングモールの位置を完全に把握しなくてはならない理由があった。

私が渡愛した4、5月というのは、アイルランドはまだ非常に寒い。街を歩き回っていると、必ずトイレに行きたくなる。でも、この国のコンビニにトイレというサービスはないし、まず公衆トイレという概念が当時なかったように思う。私は当時、トイレを我慢して散歩していたせいで、冗談抜きに膀胱炎になりかけた。そこで一筋の光、砂漠のオアシスのようにおわしますのは、ショッピングモールに必ずあるお手洗いなのであった。私は、ゲームのセーブポイントのようにショッピングモールのトイレを使いこなしていた。

そんな記憶をまざまざと思い出しながら、私は今回も脳内地図を頼りにモールを回ったが、もちろんすべてそこにあった。内装や店舗は少しずつ変わってはいるが、そのままなのもある。外国のショッピングモールあるあるだが、その中あるいは近辺に、図書館もあるので非常にいやすい。

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どっかの国の博物館に似ているな、と思ったけどこれもショッピングモール。

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そういえば、今回は5泊のうち、2泊はユースホステルのドミトリー(共同部屋)、2泊はAirBnBという民泊サービスを利用してアイリッシュのお宅、もう一泊は空港近くの高めのホテルに泊まった。帰りの飛行機が朝方5時台の出発で、市バスの運転もないし(もっと高いCoachバスならあったと思う)眠いのが嫌だったのでギリギリまで寝られる空港近くのホテルに泊まったのだけど、航空券と同じぐらいの値段であった。航空券が安いとほいほい購入して旅程を組んだはいいけど、ハイシーズンなのをすっかり忘れていて、どこのホテルも空きがほとんどなく値段も天かける竜のごときであった。でもまぁ、一番美しい季節に来られたのは何よりだったし、晴れ、雨+霧、曇り、とフルコースで味わえたのもまた、よかったと思う。アイルランドの天気はめまぐるしく、一瞬あとには空模様が変わっている、と揶揄される。でも本当に、雨が降っていた次の瞬間には雲間から光がさして、いくつもの虹が現れる、というようなこともたくさんあったのだった。