ポーランド日記

ワルシャワに来ました。

7月末に

引っ越すことになりました。

 

これまた急なんですが、これぞ、おそらく「ポーランド日記」なんてつけている、海外生活ならではの醍醐味ではなかろうか。外国にいるけれど全然「海外ブログ」らしい記事が書けないから、最近ブログの改名を考えているところだったが、これは唯一海外らしい内容ではないだろうか。

急な話だけど、引っ越ししなければならないことになった。

というのは、フラットメイトのモニカが、彼との同棲を決めたからだ。少し前から、剣呑だとは思っていたのだ。まず、とにかくラブラブ。まぁよろしいことだ。そして遡ること5月末に、人生で初めて友人の結婚式に参列したという(多くの彼氏持ちアラサー女子がそうであるように、自分の結婚を如実に考える)。さらに最近、たぶん仕事がうまくいっていなくて情緒不安定で、彼の家に連泊している。

私は、つかの間の一人暮らしを悠々自適に過ごしていたけれど、水面下では、このようなことが進行していたのだ。

まず考えたのは、「ま~た部屋探ししなきゃいけないのかー…」

めんどくさいし、時間も、場合によってはお金もかかる。今の部屋は、近くに公園もあるし、街の中心地までのアクセスも悪くないので、けっこう気に入っていたのだ。

だが、しかたない。私の場合、モニカが部屋の持ち主から借りた部屋を間借りしているだけなので、彼女が解約して出ていくなら、私も出で行くほかない。

しばしの動揺、とりあえず仕事、それから、何も考えたくないし考え事をしたいから散歩に出る。

こういう時は、肉を食べよう、と肉を買う。ビールも飲む。

日本に住んで生活していてもそうかもしれないが、外国だと想定外の出来事というのは多い。むしろそれを計算に入れたうえで生活していないといけない。普通に歩道を歩いていたのに、急に足元に現れた落とし穴に落っこちてしまう、みたいなことがしばしばおこる。こういう感覚の出来事に心づもりをしておかないといけない。どこにでも落とし穴は発生しうる。私も、油断していたけど、すこーんと穴に落ちてしまって、ジェットコースターに乗って下っていくようなあの感覚を何度か味わった。ジェットコースターは好きだけど、人生や生活の中ではできれば御免被りたいこの感覚。あぁ、どんな角度でも自分の生活は変わりうるのだと。

急に大切な人を失ったり、何かをなくしたり、自分では間違っていない、間違っていないつもりなのにもう手の中になくなってしまうもの。

別に誰が死んだわけでも、両脚をなくしたわけでもない。けど、すこんと足元にある穴に落っこちると多かれ少なかれ衝撃を受ける。そこからまた淡々と生活を続けないといけない。別にそんなにセンチメンタルになるような出来事ではない。でも、やっぱり落とし穴に堕ちると思うのだ、安全な場所に行きたいと。

 そんなわけで、7月末に考えていた旅行も霞となりそうだけど、致し方ない。でもこんな程度のことで穴に落ちているようではまだまだですね。もりもりとタフになって、心だけはムキムキの鉄人みたいになりたい。