ポーランド日記

ワルシャワに来ました。

続 アイルランド紀行

2日目、つまり5月25日は、日帰りのバスツアーに参加した。

周辺の景勝地を巡りながらGalwayという西部の街へ行く。

私は東京で働いているとき、満員電車で鮨詰めになりながら生活しているとき、いつもいつもバスに乗ってアイルランドの平原を移動することを夢想していた。とにかくどこか、何にもない平らで広い場所に行きたかった。なーんにも考えないで次々に変わる景色を眺めていたかった。

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羊がいる。牛もいる。時々、思い出したかのように、石造りの教会や家の遺跡がある。特に保護されるでもなく、泰然とそこにあって何百年も雨風に晒されている。ぽつぽつと家もあって人が生活している。

今回の旅行で本懐を遂げたのである。私はバスに乗るとすぐに寝てしまう性癖で、船をこいでは通路にまで乗り出して、後方に座る友人によく笑われたのだが、その時フランス人の友人が「あなたは寝ている間に、一瞬一瞬の美しい景色を見損ねている!損だよ!」と言われて、むべなるかな、と思った。それからできるだけ寝ないように努力して、見たかった景色を眺めてはいたものの、結局帰り道は泥沼に堕ちるように眠ってしまった。

この日のツアーガイドさんはとても陽気な、いかにもアイリッシュな人で、つい今朝がた、奥さんが双子の赤ちゃんを出産したと報告し車内から温かい拍手をもらったり、アイルランドの歴史について簡単に話したり、つい最近首相が更迭されて近々選挙がある、というような話を揚揚としてくれた。イギリスのEU離脱、英領北アイルランドやスコットランドとの関係も絡み、今後数年でこの近隣の諸島は政治的に大きな転機を迎えることになるようだ。