ポーランド日記

ワルシャワに来ました。

クリスマス到来

今週に入って、クリスマスモードが加速している。

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旧市街のクリスマスツリーだが、旧王宮が改装工事中なのがださい。

街の中心部への買い物がてら、旧市街のクリスマスマーケットを覗く。日曜日だから人が多い。ワルシャワの旧市街は、新世界通りから続く旧王宮まえの広場から、そのさらに奥に、人魚の像を囲む広場がある。

この日は、目的があったのだった。私の教えている学生のお父さんが、趣味で作った木工芸品を売る店を旧市街のクリスマスマーケットで開いていると言う。それで、面白半分で覗いてみることにしたのだ。工芸品店なんてたくさんあるだろうけど、もし顔が似ていればすぐわかるし、それはそれで後日ネタになると思ったのだ。私が見た限り、木工芸品店は二店。一つはキッチンや日用品の店、もう一つは玩具。どっちの店も、良い感じに渋い口髭をたくわえたおじいさんがいる。どっちが彼のお父さんか、わからない。どちらもいかにもそれらしいが、決定打がない。うろうろしたけど結局判ぜられぬままその場を後にする。この日は何より寒くて、ショッピングセンターに入るつもりで軽装備にしていたのがあだとなった。人ごみも嫌いだけどとにかく寒くて、奥の広場に行きつく前に早々に撤退した。バス停まで歩いてようやく来たバスに乗るころには凍えていた。

歩きながら、日本の「歳の市」に似ているな、とぼんやりと考えていた。クリスマスオーナメントは正月飾り。ホットワインは甘酒。

 

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学生に、クリスマスはどうするんですか?と聞かれて、たいてい、どや顔で「ポーランドではクリスマスは家族のイベントでしょう?私の家族はポーランドにいないから、よって家でひとりで過ごします!」と答えるけど、今日は「でも、ほかの日本人の友達とパーティーをしませんか?」と訊かれて、はっとした。

私、日本人の友達いないんだった。私は、日本人の友達がいない。いや、もう帰国してしまった人とか、最近会わない知人とかはいるけど…などと自分が自分に弁解をしようとするけれど、そうだ私はあんまり友人もいないし、でも同時に、だからと言って寂しいとか悲しいとかも思っていないのだということにも気がつく。

現在、仕事の半分以上がプライベートレッスンで、一人当たり1時間から2時間という時間を一対一で話をする。教師である私が話を振り、話を引き出し、それを聞く。会話の練習だからもちろん学生に話させるという前提のもと、それぞれの学生に合わせた語彙・文法のレベルで言葉を選びながら返答をし、質問をして会話を拡げる。様々な職種や境遇のいろいろな話を聞けるのは面白いが、日に6人とかの授業をする日はさすがに疲れて、私の相槌と社交性は品切れ状態になる。誰とも話したくないし誰にも笑いかけたくない時間が来る。もともと、とても社交的な人間というわけではないので、疲れると完全に自閉モードになる休日に、わざわざイベントやパーティーに行ったりしないので友達ができない。一人で旅行をして、本を読んで映画やアニメを見る。そういうバランスが必要なのだ。でも私は決して「外国に来たのにわざわざ日本人とつるみたくない」論者ではない。たんに友達が少ないだけだ。社交性がないだけだ。

そんな私だけど、年末年始(こちらでは日本と逆で、年末年始が友人とのイベント)は、(限りなく数少ない)ポーランド人の友だち、彼女の彼氏たちと2泊3日でスキーに行く。ほんとうに楽しみだけど、今から私は、日ごろの運動不足のために派手にコケて骨折でもしないだろうかという心配をしている。